逆子が頭位になってよかった。
皆様、こんにちは。
京都の鍼灸院、けいらく鍼灸院 泰楽の院長、鍼灸師の勝田です。
先日、逆子(骨盤位)を正常な位置(頭位=胎児の頭が下に向いている状態)に戻したいということで患者様がご来院いただきました。
~チョット急いだ逆子の施術の方針~
患者様は、妊娠9か月(33週5日)でご来院いただきました。
逆子の整復は、一般的に「34週以降は、正常な位置に戻りにくい」とされていますので、できる限り迅速に頭位になるようにしなければいけないと緊張感を持って施術に当たりました。
ただ、この患者様の場合、お腹の張り(突っ張り)感はあまりなく、比較的柔らかいお腹をされていましたので、「しっかりとした施術をすると胎児は頭位になってくれる」と思ってそんなことを患者様と話をしながら施術を開始しました。
~3回の施術~
1回目の施術をした後、患者様から「赤ちゃんが随分と動くようになりました。」と言っていただきましたので、「うまくいったかなぁ」なんて思いながら、2日後に2回目のご予約をいただきました。
2回目の施術前に患者様から「なんかすでに回ってくれてる気がするんですが…」と言っていただきましたが、お腹を触っても明確に頭位に戻っているとは確認できなかったので、2回目の施術をして、翌日にも3回目の施術のご予約をいただきました。
3回目の施術前にも2回目同様で「逆子はよくなっている気がする」と言うお言葉をいただきながら3回目の施術をして、翌日に婦人科の受診があることで逆子の整復ができているか確認してもらうことにいたしました。
結果、「逆子が頭位になっている」という事をご報告いただき、引き続き「再び逆子になってしまわないようにすることと安産に向けての施術をして行きましょう」とお話をして逆子に対する施術は終了いたしました。
~逆子の施術は、28週から34週で完了したい~
今回の患者様は、33週5日でご来院いただき、34週2日に逆子が頭位に戻ったというご報告ですので、治療回数3回、実質5日で施術が完了したのは、比較的早い段階で患者様の不安を取り除く上で非常に良かったと感じております。
逆子の患者様に対する施術は、妊娠8か月(28週)くらいから施術を始めて、妊娠10か月(34週)までにすることが、頭位に戻すのに回りやすい時期です。
これは、胎児が大きくなりすぎるとお母さんのお腹の中で窮屈になってしまって回るスペースがないことが原因です。
~逆子が回ってくれないこともある~
34週を超えてもお母さんの体格や胎児の大きさは千差万別ですので、回りにくさはあるものの「絶対回らない」とは言えません。
逆に34週まででもお母さんの体格や胎児の大きさによっては、「頭位になってくれない」という事もあります。
特に、今までの逆子施術の経験上ですが、「胎児の首に臍帯が首に巻いていると回らない」ということが多いです。
臍帯が胎児の首に巻き付いていると逆に回してしまう方が胎児に対して負担がかかることがありますのでそういった場合は、出産自体にも高リスクとなりますので、残念ながら「帝王切開もやむをえず」ということになってしまうこともあります。
~出産は、母子ともに命がけ~
今回の患者様は、その後、元気な赤ちゃんを出産されたとお聞きしておりますので、本当に良かったです。
日本国内のおいて出産は非常に安全なものと認知されているように思いますが、本当は母子ともに命がけの作業です。
鍼灸師の立場としては、少しでも安産に導けるように少しのお手伝いをするにとどまってしまいますが、母子ともに健康で出産を完了できるように施術をさせていただけたのなら「鍼灸師冥利」につきます。
多くの妊婦が、少しでも安心して出産を迎えることを祈っております。
京都の鍼灸院 泰楽の鍼灸治療は、温かいお灸と心地よい鍼です。
熱いお灸と痛い鍼はいたしません。
冷え性、不妊症は、お灸で治療!!
お灸でできること
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京都市中京区の鍼灸院 けいらく鍼灸院 泰楽(たいらく)
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