男性不妊
「妊活には男性の協力が不可欠!男性のコンディション作りを本気で取り組む!」
男性が原因で子宝に恵まれないカップルが非常に多いと感じています。
男性のコンディション作りは、絶対に必要です。
男性不妊を積極的に考えていきましょう。
以前、不妊症は、女性に原因があるようにいわれていました。
それ故に、「結婚しても子どもができない」と悩むカップルの多くは、まずは女性が婦人科をおとずれて検査を受け、不妊治療を開始する方が多いです。
ですが、妊活をかんばっておられる女性をたくさん施術を担当していると、男性に問題のある場合は非常に多いと感じております。
妊活をされているカップルの男性側に知っておいて欲しいこと
①男性は、「男性にも不妊の原因はある」と認識するべき!
②「男性は、プライドを横に置く事が第一関門」
③男性不妊の原因は、“セックスレス”であることが多い!
④自宅で試してみてください。
①男性は、「男性にも不妊の原因はある」と認識するべき!
男性は、勃起や射精を実感することが女性に比べて比較的性的反応を感じることが容易ですので、自分に原因がある事を認識できない方がとても多いです。
男性側の不妊は、器質の原因の場合は、精管が何らかの原因で閉塞されていたり、手術等で何らかの不具合が起き勃起できなくなったりなどあります。
それ以外は、ほとんどの場合が、心因性の場合が多く、「原因はないけど・・・」とか、「前回の精子は元気だったけど、今回は、あまり元気じゃない」など、症状が安定しない場合は、心因性と考えてもいいのではないでしょうか?(もちろん、心因性に見えて、器質の問題と言うこともありますが・・・)
心因性の主な原因が、ストレスです。現在社会においてストレスから解放されての生活は、もはや社会生活を行っていないと言うくらい難しいものです。
ですが、良いストレス発散法などを自分なりに確立したり、リラックスする方法を考え実践したり、養生の仕方を工夫したりすると、心因性のものは早期にスッキリ回復することがあります。
②「男性は、プライドを横に置く事が第一関門」
女性が、不妊症の診断・治療を受けるとなると、どれくらいの覚悟を持って婦人科に行かれるのでしょうか?
残念ながら、僕は、男性ですので覚悟の大きさを頭で理解はできても本当に味わうことはできません。
ですが、男性の気持ちはわかります。男性が、不妊治療を受ける時は、泌尿器科か奥様の行かれている婦人科を受診する事になると思いますが、一歩目を出すのにとてもためらいます。
その理由は、「俺は、大丈夫!」「俺は、ちゃんと元気な精子が出てるから」など、客観的な見方ではなく、自分で見て常に確認しているので必要ないと思ってしまうからです。
また、「検査を受けて、自分に原因があったら嫌だ」など、検査結果に脅える男性もいます。
中には、恥ずかしくて一歩が出ない人もいるかもしれません。
この部分をクリアして、夫婦で不妊治療を進めて行く事が、赤ちゃんを授かるキーポイントとなります。
③男性不妊の原因は、“セックスレス”であることが多い!
妊娠を望むカップルで妊娠する率を上げるために3~4回/週で性交を行うのが効率的と言われています。
ご存じの通り、卵胞は排卵があると24時間以内に受精しないと残念ながら死んでしまいます。
また、精子は、射精されてからおよそ6時間後から48時間の間が受精力の強い時とされています。5日間程度子宮内で生きた状態で存在はしているのですが、受精力と言う意味では、射精後48時間がリミットと思っていいともいます。
このことから、常に子宮内に受精力の強い精子が存在し、排卵したらすぐに受精できる準備をしておくことが望ましいです。
3~4回/週での性交は、妊娠率を上げるために重要と言うことになります。
当院にご来院いただく妊活をされている患者様に「月に性交の回数は何回くらいですか?」とお聞きすると、「週1回くらいは、頑張ってます」や「Dr.に今日が排卵日だからと言われたら頑張っています」などのお話が多く、1~4回/月と言われる方が8割以上です。
妊娠率を上げるために望ましい性交回数は12~16回/月になるため、妊活中のカップルの性交回数が少ないことがデータとして読み取れます。
余談ですが、2人以上子どものおられる方に「夫婦そろって子どもが欲しいと思っている時に性交回数はどの程度の頻度で行うことがいいと思いますか?」とお聞きすると、「毎日したらいいやん」とか、「2~3日に1回は必要でしょう」と話される方がほとんどです。
すこし極論になってしまっていますが、「性交回数が妊娠率を上げるために必要なこと」というのは、重要なファクターになっていることを感じていただけるエピソードだと思います。
とはいえ、男性、女性関係なく性欲に関しては個人差が非常に大きいと思います。
また、カップルによってもセックスレスになってしまう原因は様々ですので、非常に難しいところではあります。
「昔は、性欲が強かったのに…」「日々の疲れでそれどころではない」「ストレスで勃起しない」などでの性欲減退に関しては、原因がわかりやすいのでちょっとした心がけで変わることもあります。
気軽にご相談いただけると何かヒントが見つかるかもしれません。
④妊活されているカップルは、自宅で試してみてください。
①睡眠時間をしっかりと確保する。
②規則正しい食生活を送る。
③家まで仕事を持って帰らない。
④休日は、パートナーと手をつないでお出かけをする。⑤
⑤性行為は、気持ちが高まったらいつでも。
「当たり前の①~③」と「何それの④~⑤」ですが、実は、④と⑤が一番大切です。
これまで、たくさんの不妊症に悩むカップルを診てきましたが、不妊治療を開始したカップルは先にも少し触れていますが、「排卵日だけ夫婦生活があります」や場合によっては、「『体外受精でしか子どもはできません』と言われたので、夫婦生活は、数カ月に1度くらいです」なんてカップルも思うよりもたくさんおられます。
これでは、男性、女性ともに性ホルモンのバランスが乱れても仕方ありません。
男性も女性もしっかりと性ホルモンが安定して出ることで、質のいい精子ができたり、質のいい卵胞が育ったり子宮環境が良くなったりします。
④と⑤は、「カップルでしっかりとスキンシップを取ってください」と言うものですので、しっかりとパートナーとの愛情を深め合ってもらいたいです。
ちなみに、東洋医学的に掌にある【労宮】と言うツボは、『氣』を出すツボですので、「手をつなぐ」と言うことは、パートナーとの氣の交流をするにはとても良いツボです。
女性だけ、男性だけ、治療をすると言うよりも、両方が治療を進めれば、コウノトリがやってくる日は、近づきます。
客観的に器質の問題がないようでしたら、是非とも子どもが授かるようにお手伝いさせてください。
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妊活中に鍼灸治療ができること
治療期間の目安:3か月程度
治療ペースの目安:1週間/回(治療初期)→2週間/回(治療後期~保存治療時)
※治療期間の目安は、新しく精子が生成されるのに必要な期間を想定しております。
※治療は、全身調整で行います。