皆さん、こんにちは。
京都の鍼灸院、けいらく鍼灸院 泰楽の院長、鍼灸師の勝田です。
 
昨日は、月に1度の鍼灸の勉強会でした。
今回も、非常に刺激になりました。
 
支部の仲間のレベルが、脉診、腹診ともにさらに上がっていることを実感できました。
 
鍼灸治療と言うものは、治療家の診断レベルで使うツボや治療方針が大きく異なってしまうデリケートな治療法です。
患者様の症状をよく聞き、体の状態をじっくり観察し、総合的に1穴を導き出して治療を行いますが、勉強会や講習会で統一的な見解でその1穴を言い合っても、合わないことが多々あります。
ツボの選び方は、よほど大きく治療方針が違わない限り間違っているということはないのですが、今回の支部例会では、模擬患者2名を使っての実技で、検者（治療者役）3名の考え方が一致して、ツボ取りの修正をすることなく実技には入れたことはとても凄いことです。
 
ツボ取りが違うと、お互いディスカッションをし、「この診方をするとこういう結論に至った」「その診方をすると、こっちの反応が診れてない」など、自分の意見を言い合って、最も妥当と思う方法で治療方針を建てます。
 
できる限り効率的であることがBESTとされる経絡治療は、1本でも鍼数を少なくすることが鉄則です。
100点満点のツボ取りで100点満点の手技で治療を行えれば10,000点で最高なんですが、70点のツボ取りで50点の手技では、3,500点と半分の効果も出ないんです。
 
ツボ取り、手技を正確に行うことで、患者様の体に良い影響を与える鍼灸を今後も研鑽してまいります。